RaSCSI-H(RaSCSI Hack版)
RaSCSIを、自分用に使いやすくしたものです。
RaSCSIとは、GIMONS氏による「SCSIデバイスエミュレータ」のことで、
Raspberry PiをSCSIデバイスとして動かし、HDDなどのイメージファイルを
SCSIで読み書きできるようにするソフトウェアです。
これによって、PC-98等のレトロマシンのストレージ問題がだいぶ解消されます。
このソフトウェアを作成されたことに、大変感謝いたします。
というわけで、このRaSCSIをさらに使いやすくするために、自分流にあちこちいじって
カスタマイズしました。
自分の場合、このRaSCSIを「USB→SCSI変換」として使うことが目的です。
USBメモリなど、USBにストレージを差したあとにラズパイを起動させると、
ラズパイ側でUSBストレージ内や拡張SDパーティション内のイメージファイルを探し、
それをマウントする自作スクリプトを作りました。(start.sh)
また、セットアップ作業補助のスクリプトも作っておきました。(setup.sh)
この独自設定&カスタマイズによって、
ラズパイのMicroSDはROM化し、USBストレージへの書き込みは即時行うようになるので、
ラズパイの電源ぶつ切りに耐えられるはずです。(ちゃんと動いてれば…)
+1.40から「.HDN」の仕様を変えました。前バージョンとの互換性が無くなっています。
その代わり、このファイルの本来の用途である「PC-9801-55用のHDDイメージ」として
他SCSIボードとの互換重視、または55ボードの限界に挑めるようになっています。
+1.40からzipパッケージの中に、
@lpproj氏作のPC-98用rasctl,rasdrv,rascpy
も入れてあります。
ライセンスはUnlicense(ほぼパブリックドメインであり無保証)とのことです。
これが非常にありがたいもので、特にrasdrvを使うと、RaSCSI経由で
PC-98実機からUSBストレージを「そのまま」読み書きすることができたりします。
(ほんと感謝です!)
例えば、RaSCSI-Hのデフォルト設定上で「RASDRV55 -I6 -DX:/media/」を実行すると、
ラズパイの外部ストレージ達(拡張SDパーティション含む)に、
Xドライブからアクセスできます。
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注意:
まだベータ版相当です。
特に、「即時書き込み」がいかなる場合も機能するかどうかが不安です。
信頼性が求められるところでは、絶対に使用してはいけません。
また、こちら側に「バスバッファ付きのRaSCSIモジュール」が無いため、
ダイレクト接続方式でしか動作検証を行っておらず、
バスバッファ付のまともな環境ではちゃんと動かないかもしれません。
完全無保証、ジャンク扱い品です!
この改変版についてはGIMONS氏に問い合わせないでください。
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ライセンス周り:
元のRaSCSIが採用してる「BSD 3-Clause License」を継承します。
PC-98用rasctl,rasdrv,rascpyは、元の「Unlicense」のままです。
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バージョン :1.52b +1.42
更新日 :2023/05/28
ダウンロード:rascsi-h.zip(バイナリとソース)
ダウンロード:rascsi152b.zip(原版のバイナリとソース)
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こちらは、RaSCSI-Hをすぐに扱えるように用意した、PC-98用HDDイメージサンプルです。
FreeDOS(98)(←GPLv2ライセンス、ソースはこのリンク先に有)を組み込んであり、
そのままブートできます。また、上記のrasdrv,rasctlも入っています。
RaSCSI-Hがデフォルト設定(ID6にブリッジ)なら、
「Xドライブで外部ストレージにアクセスできる状態のDOS」が起動できます。
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ダウンロード:rascsi_hddsample.zip(PC-98用HDDイメージサンプル)
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